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一枚の布で決まる部屋の空気感

窓回りの演出

 お部屋の雰囲気を変えたい、でも大掛かりなことはできないし、時間もない、といったときに簡単で効果的なのが「ウインドートリートメント」です。ウインドートリートメントとは、カーテンなど窓廻りアイテム全般の総称および窓廻りを演出すること。
 お部屋には、風通しと自然採光のための窓があります。外部との接点でもある窓に付随するウインドートリートメントはプライバシーを保護したり、日差しを和らげたり、防音や断熱効果を高めたりといった機能性は
 ウインドートリートメントにはカーテン、ローマンシェード、ブラインド、バーチカルブラインド(タテ型)、プリーツスクリーン、ロールスクリーンなど多種多様な種類があります。単なる装飾品ではなく生活に深く関わるものなので、窓の大きさや用途
 そして何より住まい手の"好み"が最大のポイントになります。好みを取り入れずして、心地よい空間はあり得ないと私自身思っているから。

空間の中のウインドトリートメント

 忘れてならないことは、ウインドートリートメントは空間の一部であるこということです。空間全体に調和がなければ、素敵ではありません。ストレスがあっては居心地がいいとはいえません。
 例えばお部屋(床・壁・天井・家具など)のカラー使いが多いのに、さらにカーテンのカラーが増えたとしたら、居心地はどうでしょうか? なんだかまとまりがなくて落ち着かないなんてことになりかねません。この場合、カーテンはソファーやベッドカバーといったものとカラーを揃えるといいでしょう。また、クッションなどの小物もカーテンのカラーと揃えることで、よりまとまりのある空間を演出できます。
 人が外部へ出入りするテラス窓に、上下に開閉するタイプのブラインドやローマンシェードを使った場合、開閉の際の手間がかかり、これもストレスの要因となります。やはり左右に開閉するカーテンやバーチカルブラインドがお勧めです。
 私は、住まい手の要望やライフスタイル、好み等を理解して、空間がより素敵になり、生活がより快適になるよう考え、提案しています。私の満足ではなく、あくまで住まい手の満足が大切なのです。そして、喜んでいただいた時に私も感動を得られるのです。

装飾で自分らしさを演出

リフォームのスタイルを決める

 生活や身の回りに、雑貨や食器、絵画、趣味の収集品といった小物が溢れている人もいるのでは。ディスプレイ(みせる収納)と隠す収納をうまく活用したら、インテリアに小物がいかせて"自分らしさ"がつくれます。
 インテリアスタイルは空間を創るうえで大切な方向性となります。また、インテリアスタイルが決まらないとディスプレイがいきてきません。ただ、あるだけでは寂しいですよね。
 スタイルにはモダン、ナチュラル、エレガント、クラシック、和、カジュアルなどいろいろあり、また、それらを組み合わせてコーディネートします。このスタイルが決まれば、何をどこにどんなふうにしてみせるかが考えやすくなります。お部屋のスタイルに合わない小物は隠す収納にしまっておきましょう。出番がくるまで......。
 ディスプレイの方法には大きく分けると左右対称に配置する「シンメトリー」と非対称に配置する「アシンメトリー」があります。安定感があるシンメトリーは、落ち着いた雰囲気を出したい空間に最適。反対に躍動感やリズム感を出したい場合はアシンメトリーがいいでしょう。小さすぎて存在感が弱い小物は、いろいろな所に分散させるよりも、グループにまとめて置いたほうが、主張が生まれて効果的。カラーは濃いほうがアクセントとなって、空間のスパイス的な存在にもなってくれます。また、空間にシンプルさを強調したいときは、小物自体をシンプルなものにしたり、あまり飾らないほうが無難です。

主役と脇役

 私が空間のコーディネートで心がけているのは、その空間の主役と脇役のバランスです。お気に入りのものを主役にするために、他を主張のない引き立て役にするのです。主役を決めたら、主役がより素敵になるようにコーディネートすると空間がきれいにまとまります。
 脇役のひとつで、あまり好まれないのが壁ですが、私は結構好きです。なぜなら、ディスプレイの場を提供してくれるし、見せたくない部分を隠してくれるから。ディスプレイをより引き立てるアイテムのひとつとして照明があります。スポットライトで光をあてることで、より演出効果が増し、強いフォーカスポイントにもなりうるのです。壁さえも表情が変わります。
 ディスプレイは住まい手の個性であり、空間のアクセントであり。お気に入りの小物に囲まれて暮らすという幸せだと思っています。私は空間全体の配置やカラー、スタイル、人の動線や動作といった、空間と住まい手に必要な要素をトータルに考えて、住まい手の正解を導きながら、創造していきたいと思っています。

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